交配の始まり
皆さんこんにちは、
日暮らし雲水です。
前回は出目金の登場までお話しさせていただきました。
自然界に起きる突然変異ですが金魚の場合は
1.眼球突出
2.それに伴う短躯課化、ヒレの長大化
3.透明鱗も含めた体色の変化
この3つの重要な変化が起きました。
ここまでは謂わば突然変した自然の個体を集め「淘汰」する事が行われて来たわけですが、ここからは「交配」が始まります。
ヒトの意思が働き始めるのでここからの品種改良は一気に加速します。
ですが、そちらを追いかける前に、先に触れて置かなければならない品種があります。
和金から突然変異によって生まれたとされる他の品種、マルコです。
かわいい名前ですが聞き慣れないと思いませんか?
私もマルコの存在を知ったのは金魚を飼育し始めて3年程度経ってからだったと記憶しています。
本物を見たのは20年以上経過し、とある金魚まつりを見に行った時でした。
(写真)
会場の一番端のほうに、出店者も売るつもりも無さそうな、後ろの方に置かれた桶の中に4匹だけ居ました。
地味ですね。(失礼)
和金から背びれが無くなった。それだけですから地味に見えるのも当然です。
出店者も何故マルコを持ってきてたのか私にはわかりませんが、ここではマルコについて触れておく必要があるのです。
その理由についてはいずれお話する金魚の鑑賞のところでおわかりいただけると思いますのでお楽しみに。
では、出目金出現後の金魚の交配についてお話を始めたいと思います。
交配については恐らく現在に至るまで、また今現在も無限の交配が行われ続けていると思います。
ゲノム解析も行われているようで、そんな論文も見つけました。
っこうなるととても一つ一つ紹介しきれませんし、第一私も知りません(笑)
なわけで、様々な交配を少し類型化してみたいと思います。
金魚の交配にはそもそもどんな金魚を作りたいと言う目的があるとしてみます。
そうすると、その目的は具体的に金魚の下記3点のどれかを変えてみたいって事になります。
体型:短躯化
体色:赤、銀、白、3色、黒、更紗、
ヒレ:長大化、変形、背びれなし
さて、次回以降、上記の類型に沿ってどの金魚を交配し、どんな品種に固定化されたかをご紹介していきたいと思います。