日暮らし雲水ラボ

気になるモノを独断研究

魅惑の漆黒、黒出目金

おはようございます。
日暮らし雲水です。
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今回はメラニズムのお話しです。
前回まで、金魚の祖先である鮒から突然変異と淘汰によって金魚が生まれ、流金に至るまでの経緯をお話ししました。

今回はタイトルにある通り黒出目金についてです。
出目金の誕生によって金魚が短躯化し、現在の高級品種に見られる玉子型の身体を持つようになった事は既に述べた通りですが、
その後の品種改良の途中で度々見られる事になるメラニズム(黒色化)について、
黒出目金を題材に見てみたいと思います。
この項目は個人的に興味深く思っていますので金魚からは少し離れますが以下の点について、
考えてみたいと思います。

●自然界で色々な種に見られるメラニズム

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黒ヒョウ

●他の生物での黒色品種の固定化

●赤出目金が少なくなっている不思議



(写真)


黒の個体が出現する動物は想像以上に多いと思われた方も多いのでは無いでしょうか?
※加工された画像が混入していたらすみません。
 
それでは黒に固定された品種を探して見ると、ボンベイと黒出目金ぐらいでしょうか?
驚くほど少ないですね。
個人的に黒のイメージが強いラブラドールレトリーバーも他の毛色が多くて驚きました。
黒い金魚では他にも黒ランチュウ、黒オランダなどがありますが、個人的にはこちらは種として固定されている
と言うには少々出現率に問題がありそうです。

金魚の世界では体色の固定はかなり安定していると言えると思いますが、「黒」に関してはどうもそうではなさそうですね。
なぜそうなのか?本当にそうなのか?はもう少し文献を探し、読み漁ってみたいと思います。
お話出来る程度にまとまったらまたご報告したいと思います。

それはさておき、金魚に限らず漆黒の個体はどれも美しいですねえ。
体毛のある個体では毛の艶、光沢がたまらない魅力を湛えています。
同じ品種でも他の毛色のものとどうしてこんなにも違うのでしょう。
金魚では黒出目金の黒は他の黒とは大きく違う点があります。
カーボンブラックと呼ぶのでしょうか、マットなブラックですね。
個人的にこの黒を持つ生物を私は他に知りません。
皆さんも大きく育った黒出目金を見る機会があればこのあたりに着目して鑑賞してみると新たな魅力に気づかれると思いますよ。

さて次回はまた金魚の進化の過程の話に戻ろうと思いますが、ここから自然の突然変異に加えて体色の交配も始まるので
金魚の品種改良は一気に加速します。
わかりやすく説明できるか、少々不安ではありますが頑張って書いていこうと思います。

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