日暮らし雲水ラボ

気になるモノを独断研究

流金の誕生

おはようございます。日暮らし雲水です。
金魚の品種改良の中で起きた突然変異を解説するシリーズです。
前回まで、出目金の誕生と体色の変化についてお話ししてきました。
ここから突然変異と交配淘汰が入り混じり、時系列に沿って解説するのは困難になるので、品種ごとの解説にしていこうと思います。できるだけ時系列に。

流金
(写真)
赤出目金と和金を交配して誕生したとされます。
出目金の体型で目玉が普通に戻ってますね。
この種が固定され、飼育されていく中でこの体型に合わせてヒレが長く大きく育った個体が現れ、選別淘汰されていく中で現在のように優雅で美しい品種となったと考えられています。
また、ヒレの形もバリエーションが生まれ、その後の品種改良に多くの選択肢を与える事になりました。
(写真)三つ尾
(四つ尾)
(総尾)
(リボンテール)
個人的にはこの流金が金魚の母とも言うべき重要な存在だと思っています。
交配に直接流金が使われた金魚としては
上から眺めるタイプで静止したときの尾ビレが最高に美しい土佐金(写真)、ゴージャスさでは最高のオランダ獅子頭(写真)、

流金はそれを鑑賞する人の目も進化させ、その後の交配にも度々利用されていく事になるからです。
また体色もバリエーションが生まれます
出目金の欄でも話しましたキャリコ(流金)
紅白が堪らなく日本人好みの更紗(流金)も誕生し、
この後の突然変異、先祖返り、交配によって一気にバリエーションが増えて行くのです。
次回からは時系列から少し離れ、現在の代表的な品種がどのような経緯を経て開発されたかをお話ししたいと思います。

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